おりの中の46ぴきの犬

「犬は人間を許せる動物だ」 この本の筆者はそれを伝えたかったのだと思った。 犬が大好きな小学五年生良介と、いとこのちいにいちゃんはブリーダー仕事を始めたのだが、、、そこには可愛らしい犬ではなく、ボロボロになった46ぴきの犬がいた。 ちいにいち…

The Bookshop Girl モノ・ジョーンズとからくり本屋

先日、シルヴィア・ビショップの2作目The Secret of the Night Trainを紹介しましたが、1作目の日本語版が2ヶ月前に出たばかりなので、Mが読み返して感想を書きました。翻訳は三辺律子、日本語版での絵は平澤朋子。 M(11歳)の感想: Property Jones loves …

The Secret of the Night Train 夜行列車の秘密

シルヴィア・ビショップは今までに3冊の本を著しています。The Bookshop Girlは最近(2019年2月)邦訳されました。主人公の名前は英語でProperty Jonesで、邦題は「モノ・ジョーンズとからくり本屋」。翻訳者の工夫がうかがえます。 ここで紹介するのは2018…

Svetlana Chmakova's graphic novel series スヴェトラナ・シマコヴァのコミックシリーズ Awkward, Brave, and Crush

These are the most fabulouse graphic novels I've ever read. Awkward, Brave, and Crush. The graphics are beautifully and carefully drawn, with lots of details. And what about the words? I love how the font changes, everytime the character's…

Little Genie Series ランプの精 リトル・ジーニー シリーズ

M(9歳)が図書館で見つけて、最近はまっているのがリトル・ジーニー シリーズ。日本語版の絵(サトウユカ)を気に入って日本語で読んでいますが、英語版の絵(David Calver)もかわいいそうです。 英語版では6巻しか出てないのに、日本語版では25巻も出…

The Magician's Elephant ピーターと象と魔術師

久しぶりの投稿は、またケイト・ディカミロです。イラストはアメリカで活躍なさっている日本人、Yoko Tanakaさん。 M(9歳)の感想: This book is very mysterious and a little bit scary so once you start reading you can't stop reading it or thinki…

The Tiger Rising 虎よ、立ちあがれ

ケイト・ディカミロはアメリカで大変評価の高い児童書作家さんで、ニューベリー賞を二度も受賞しています( The Tale of Desperaux と Flora & Ulysses)。この本も National Book Award for Young People's Literatureの最終候補作まで残っています。 フロ…

Where's Waldo Now? 新タイムトラベラー ウォーリーをおえ!

一昔前、日本でも流行った「ウォーリーを探せ」シリーズの2冊目。群衆の絵の名から赤白シマシマの服を着ているウォーリーとその仲間を探し出す絵本。この記事によるともともとは1987年にイギリスの作家さんがウォーリー(Wally)という主人公の名前で出版した…

もりのへなそうる

どこの本屋にも図書館にもある大ベストセラー。うちにある本は2005年68刷!1971年初版なので、ぼくの子どもの頃にあったはずだけど、読んだ記憶がありません。「いやいやえん」は覚えているんだけど。 Kはみつやくん(下の子)とへなそうるのたどたどしい言…

Dove Batte il Cuore きみへのおくりもの

刀根里衣はイタリア・ミラノをベースにヨーロッパで活躍する作家さん。最近になって作品のいくつかが日本語訳されています。うちの娘は絵のタッチがいたく気に入ったよう。 M(9才)の感想: この本の絵のえがき方はすごくきれいで、葉っぱなどが全部ハートに…

Goth Girl and the Wuthering Fright

クリス・リデルはイギリスではとても人気のある作家ですが、日本ではあまり知られていないようです。主にイラストですが自分で文章を書いている本もあって、Goth Girlシリーズはその一つ。優れた児童書・絵本のイラストレータに送られるGreenaway Medalを3…

L'amico del Piccolo Tirannosauro

昔あるところに、誰も友達のいない小さな恐竜がいました。肉食で友達をみんな食べてしまうからです。ある日恐竜はネズミのMolloに出会います... K(6才)の感想: お友達が来たんだけど、お友達を食べちゃった、恐竜だから。 一番好きなシーンはこれ。カップ…

Angry Arthur ぼくはおこった

小学2年生の国語の教科書にも載っている「ミリーのすてきなぼうし」の作者きたむらさとしが絵を描いてます。若いときにイギリスに渡って活躍中ですが、本書Angry Arthurがデビュー作だそうです。 怒りっぽいMのためにと思って買ってみたけれど全然効きませ…

Manfish: A Story of Jacques Cousteau

Mがイラストで選んだら話もいたく気にいった一冊。 ジャック・クストーというフランスの海洋学者の伝記。スクーバダイビングの潜水器を発明した人だそうです。 M (9才)の感想: I thought it was grate that a boy wants to know about the amazing sea bec…

The One and Only Ivan 世界一幸せなゴリラ、イバン

見世物としてショッピングモールで長年過ごした実在のゴリラの話をもとにしたフィクションです。 Newbery Medalを初めとして数々の賞を受賞している有名な作品で、現在映画化企画が進行中。 Mは学校である賞を頂いてその賞品の図書券を使って、さんざん迷っ…

ルピナスさん―小さなおばあさんのお話 Miss Rumphius

Mは二冊目として迷わずこれを選びました。自立心旺盛な一人の女性の物語。 M (9才)の感想: ルピナスさんは、世の中をもっと美しくするのが大事だとおじいさんに教わりました。ルピナスさんが自分の好きな花を村中にさかせることができたのがうれしかった。…

しあわせなモミの木 The Beautiful Christmas Tree

まずどの本を紹介したい?と聞いたらMもKも一致してオススメなのがこれ。きょうはクリスマスイブ。季節的にもぴったりです。 偏屈おじいさんが枯れそうなモミの木を育て始めると...? M (9才)の感想: クロケットさんが、もうすぐかれそうな小さいモミの木を…